春土用の過ごし方「脾」と「肝」
こんにちは
鍼灸・整体 momo鍼灸室です^^
今日は久しぶりに暦に沿った過ごし方のお話を書いてみます。
4月5日の清明を迎え、4月20日は穀雨になります。
そして、4月17日(月)~5月5日(金)までの期間が春の土用になります。
本日(4月17日)より春土用に入ります!!
ウナギを食べる、夏の土用だけが有名ですが、各季節ごとに18日間の土用の期間があります。
土用は
五行(木・火・土・金・水)の「土」
五臓(肝・心・脾・肺・腎)の「脾」
に属します。
また、土用は真ん中、中心の意味でもあり、胴体の真ん中、脾(消化器系の生理的な動き)の事を指し、自然界の「土」と同じ性質と考えます。
脾土は様々な養分を分解吸収し、生命を生む土台になります。
そこに影響が出やすいですよというのが、土用なのです。
土は、乾きすぎても、水分を含みすぎても生命を生むことは難しくなります。
土用は、脾土(消化器)に「湿」が影響を与えやすくなります。
今の時期は、自然界でも空気中に湿が増えていくのと同じように、私たちの身体も湿の要素が増しています。
春に身体が重い、だるい、浮腫む、頭痛がある、眠気に襲われる、
等の症状がある方は、身体に余分な水分があります。
特に、甘味料の入ったジュースや乳飲料、アルコールなどを多く取り入れている
方は顕著に表れるかと思います。
水分は、なるべくお茶やお水や白湯にして
なるべく乾性の食べ物を取りながら、胃腸を労わると良いのです。
頑張らない程度にできる範囲で胃腸などの消化器を労わることを意識してみてください。
また、春は「肝」に影響が出る季節です。
「肝」は目、爪、筋肉、自律神経と関係があります。
「肝」が疲れていると、この時期に落ち込みやイライラなどがでやすくなります。
そこで、「肝」の解毒の働きを助ける苦味のある食材が有効になります。
解毒の作用があるように、春は、いろんなものを外に出したいわけです。
苦味のある食材は、特に山菜が良いです。
好き嫌いがあるかと思いますので、お好きな山菜、そしてヨモギも効果的です。
ヨモギのお餅やお茶も良いですね。
ヨモギは、「脾」「肝」ともに働きかけてくれます。
香りのある食材や、お茶を取り入れることで流れの良さやスムーズな感覚で春を
過ごすことができるかと思います。
たとえ、この季節にイライラしたり、鬱々したりしても
なんでも発散してしまう春だからある意味自然な事と
気にしすぎないことも大切です。
ちょっとばらけてしまいましたが
春は「肝」を労わり苦味や香りのある食材を取り入れること。
土用は「脾」を労わることを意識しながら、
人工的な水分を少し控えてみること。
この2つのことを意識してみてください。
ほんの些細なことなんですけどね。
健やかに生活するヒントでした^^
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