思考や感情は気象と同じ。無為自然
こんにちは^^
鍼灸・整体 momo鍼灸室です。
日々生きていれば、どんなに穏やかに過ごそうと意識しても
気持ち良くいたいと思っても、残念だけどずっと同じ状態でいることはできません。
周りの状況も刻々と変化し、私たちの身体の状態も変化し
私たちの心も変わり続けます。
モヤモヤしたり、不安になったり、イライラしたり、悲しくなったり
何か罪の意識を感じたり、孤独に感じたり
反対に清々しい感覚になったり
楽しくなったり、喜びや感謝の念に包まれるような時もあります。
常に様々な感情が起きてきます。
感情や記憶、周りの変化に刺激されるように思考もまた起きては消えていきます。
これを生々流転と言ったり、諸行無常と言ったりします。
自然の現象も同じです。
お天気なんかまさにそうですし、ぱっと見変化を感じない固い岩や石でも少しずつ少しず削れて変化しているはずです。
雨の時は雨が降るままに、嵐の時は家でじっと待ち、雪の時は寒さに耐えます。
ただそれが過ぎるのを待ちます。
ですが、私たちは自分に起こる不都合な感覚をとにかく排除しようと足掻きます。
それが悪いことではないですが、自然に私たちの脳はそのように働きます。
その足掻くという事自体が苦悩であったりします。
雨も嵐も不安も怖さも実は放っておけば消えていきます。
雨や嵐を止めようとする人はいません。
同じようにただ過ぎるのを待てば、それは去っていきます。
それが自然の摂理だからです。
本来は私たちも自然の一部なので、起こる現象は自然と同じなのです。
無為自然です。
私たち人間はあまりに発達しすぎて、そこを忘れているように感じます。
人間だけは別だと。
なので、心が雨の日があっていいし、嵐が来ることもあるし
すさまじい台風や雷のように暴れ、崩壊するような時もあっていいと思うのです。
どうしようも無い感情が現れるのが人生です。
でもそれで良いのです。
それが自然だからです。
思考は何かを掴み取りそれを持続させる働きがあります。
(解決するという名のもとに)
なかなか、感情や思考から離れられないとき、それは頭で思考し続けているのだろうと思います。
思考で練り上げれば練り上げるだけ、物事は細分化され複雑になっていきます。
(その働きが必要な時も沢山あります。)
以前も書きましたが、思考をしているのか、思考に巻き込まれているのか。
思考を使っているのか、思考に使われているのか。
思考に巻き込まれている時は、とても体感が悪いはずです。
それが長く続けば、体調を崩すこともあります。
どんな感情でも、5日以上持ち続けると身体に影響が出るそうです。
それが喜びであってもです。
身体は常に「今」にあって、無為自然です。
思考は過去や未来の記憶や希望にあります。
この過去や未来の記憶や希望を行ったり来たりしていると、どうしてもエネルギーを消耗してしまいます。 疲弊していきます。
身体の感覚である「今」に落ち着くと、+でもない-でもないフラットでただ広い空間にありのままの起こりとエネルギーが自然に創られていきます。
無為自然は、身体の感覚です。
何か人生に重さや、ややこしさが起きているならば
ぜひ、身体の感覚に意識を向けてみてください。
そして、周りの自然を見てみてください。
そんな時があってもいいのです。無為自然です。
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