痛み、辛さ、不快さに没頭していることに気づく。
こんにちは
鍼灸・整体 momo鍼灸室です。
私がひそかに日々やっている思考観察が
どなたかのお役に立てばと思い記事をかいております。
思考の強い働きの一つに、何かを掴み取る、
言葉は悪くなりますが、何かにしがみ付く働きがあります。
常に、何かの考えや価値観、方向性、こうあるべき、希望やスローガンみたいなもの
なんでもかんでも掴んでいます。
良くも悪くも。
何かを掴んでいないと存在できないのが、思考やエゴです。
本当は、掴めるものなんて何もないのですが、必死に何かにしがみ付いて存在しようと
しているのです。
この動きにより、痛みや辛さすらも掴み取ってしまうということが頻繁に起きます。
そして思考のもう一つの働きに、常に今をより良い物に改善、解決していくということがあります。
問題なんてないところから問題を探してくるのが得意技なのです。
すぐに問題と認識できる痛みや、辛さは思考にとっては大好物というわけです。
価値あるものとして存在しているために。
エゴ・思考=「わたし」と表現することができます。
つまり、「わたし」という個人的な存在は意外に痛み、辛さ、トラブルに好んで没頭してしまう傾向があるということです。
(こんな事を言ってしまったら不愉快な気持ちになる方もいられるかもしれませんね。)
そして思考はそれに集中して、何度も同じことを巡らすことでその思考回路を強く深く強化していきます。
既にただのイメージでしかないのに、あたかも目の前に存在するかのように感じたりします。
雪国の方なら分かると思いますが
深い雪道を車が何度も何度も通り、抜け出せないほどの轍ができてしまうのとよく似ています。
深い思考回路の轍ができてしまうと、癖のように人生に何度も同じパターンとして辛さが経験されることがあります。
この深い轍を作らないために、苦しさや痛みや辛さにフォーカスしないために
できることの一つが、とにかく考えないことが挙げられます。
それでも、強く強く引き付けられるように考えが起きてきますが
気づいては止める。気づいては止める。
を繰り返します。
不快な思考が起きたら止める。
それができなくて困ってるんだよと聞こえてきそうですが、
とにかくそれが無駄だと分かるまで、止めます。
日常的な思考でも、本当に中毒症のように私たちは考えを巡らせ、その中を生きてしまいます。
中毒を断ち切る勢いで、辛いことに没頭する癖をやめる。
痛みを掘り下げ没頭するのを止めてみます。
● 私(思考)は、問題を探しだすのが得意だということ。
● いわゆるネガティブといえる事柄は吸引力があり、すぐに相手取ってしまうので、
まずはネガティブな事柄に捕らわれ思い煩っていることに気づくことが大切。
● 辛さや不快さにのめりこんでいることに気づく。
● 辛さや不快な考えの轍を作らないために、思考を止める。
思考していることに気づく。
問題があるのに、こんなにしんどい感情があるのに
悩んだり解決しなくていいの??
と疑問が出てくるかと思いますが
思考(私)には解決することはできません。
算数や国語の問題を解くことはできますが
生きるということの流れの中で何かを解決することはできないのです。
できることは、思考するという緊張を緩め、その考えと距離を置くこと。
余白を作ること。スペースを感じること。放っておくこと。相手にしないこと。
私たち人間は頭を使いすぎて忘れてしまっていますが
大きな生命の流れのような、全体をあるがままに生み出す無限のそのものの中に
あるということです。
なるべく力を抜いてその流れにお任せ~ってしていくということです。
考えなくて本当に大丈夫だったんだなって気づいていくはずです。
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