私たちは繋がりあっている。ポリヴェーガル理論②
こんにちは^^
鍼灸・整体 momo鍼灸室です。
私たちは日常、人とのやり取りの中で、無意識に人の心の状態を読み取っています。
言葉には表現できない繊細な心の動きや雰囲気ってどうしても分かってしまうし
伝わってしまいますよね。
相手が涙している時にもらい泣きしてしまったり
イライラしている人のそばにいて自分もピリピリ緊張してきたり
赤ちゃんや可愛い動物の近くにいると、心が柔らかく温かく感じたりします。
ポリヴェーガル理論では、、社会的なつながりと自律神経系の働きが密接に関係しているとされており、他者との交流や絆を感じる際に安心安全の副交感神経(迷走神経)が活性化され、社会的なつながりが安全感をもたらし、体や心の健康を助け合うことができると述べられてあります。
ごく当たり前にこの目に見えないやり取りは行われていて
頭で理解して受け取っているのではなく、体の神経同士で感じ取り合っています。
言葉は意味や概念でしかなく
そこに乗るエネルギーというのか、波長のようなものの動きを神経が担っています。
もしかしたら、そっち(神経の動き)の方が私たちにダイレクトに影響しているんじゃないかと
思うこともあります。
A 交感神経優位の戦闘モードの時は、言葉もどこかトゲトゲしてくるでしょうし
ちょっとした目や口の筋肉の使い方も怖さを感じます。
そして、こちらも緊張し筋肉を自然に強張らせます。圧力を感じバリアを張るような感覚になります。
B 副交感神経優位①の状態、仮死状態、フリーズモードの時は
シャットダウンされているので、生命エネルギーの一時的な低下、心拍や呼吸は減り
表情も乏しくなり動きも減少します。
一緒にいれば、そっとしておいた方がいいんだなと感じるでしょうし、自然にこちらも
一時的な低下に寄り添うような状態になります。
C 副交感神経②の状態、調和や安心のモードの時は
脈拍や呼吸も落ち着き、自然と顔や体の筋肉も緩みます。
この神経状態は 「社会的関わりシステム」を司っているとされており
これらの連動、協働によって、人は人と関わることで落ち着き、表情や声を柔らかくし
自然に安心、安全、安らぎと言った感覚を感じます。
私たちの世界は、どこかいつも交感神経を刺激するようなことばかりに囲まれ
いつも戦闘的です。
その戦闘モードが限界になれば、仮死状態に陥ったりもします。
戦闘モードか、仮死状態。しんどいですね。
もし、周りに不安感や落ち着かないような状態の方がいる時
もしくは、ショックなどでフリーズ状態や心を閉ざし気味な方がいる時に
こちらが、調和や安心のモードの状態で関わると
少しづつその状態に馴染んでいくという事が起きます。
身近な人が困っている時、辛そうなときに、つい何かしてあげよう、こうしてあげよう
と働きかけてしまいますが(時にはそれも大事ですよね)
関わる側がリラックスして安心感のある状態でいるという事、すでにその神経の繋がり合いの中で
補い合いというのか、癒しがあるのだろうと感じました。
私はついつい、家族など近すぎる相手が戦いモードだと、こちらも戦いモードで反応してみたり
必要以上に励ましたりしてしまいますが、少し一息置いて、ただ自分が安心安全の感覚にある
ということでその連鎖が起こせるのだなと、もっと力を抜いてみようと思いました。
わしたちの感覚は、目に見えない形で繊細に繋がりあっているのですね。
神経のシナプスのように、私たちもまた繋がり合っています。
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